世界遺産 フランス

パリのセーヌ河岸

Paris, Banks of the Seine

パリのセーヌ河岸について

パリ市街を流れるセーヌ河岸を中心として、両岸には古代ローマ時代以後の重要な建築が立ち並んでいる。
川の中州にあるシテ島及びセーヌ川の両岸から街が形成され、4世紀にはパリと名付けられた。
世界遺産に登録範囲はサン・ルイ島の東端にかかっているシュリ橋から、左岸にエッフェル塔をのぞむイエナ橋の辺りまで。
登録エリア内の主要施設は、その歴史的背景とともに以下の通り網羅されている。

1. 始まりの場所(中州)
ノートルダム大聖堂:パリの象徴。12世紀に始まったゴシック建築の最高傑作。2024年末に修復を終え、完全再公開。
サント・シャペル:ルイ9世が聖遺物を収めるために建てた、ステンドグラスで埋め尽くされた宝石箱のような礼拝堂。
コンシェルジュリー:かつての王宮。フランス革命時には「ギロチン待ちの控え室」としてマリー・アントワネットも収容された。

2. 右岸(Rive Droite):富と権力の象徴
ルーヴル美術館:12世紀の要塞から始まり、歴代王が拡張し続けた巨大宮殿。現在は世界最大級の美術館。
コンコルド広場:ルイ15世の広場として誕生。エジプトから贈られたオベリスクが中央に立つ、都市の軸となる広場。
グラン・パレ / プティ・パレ:1900年万博のために建設。鉄とガラスの装飾が美しく、近代建築への移行期を象徴する。
シャイヨー宮:1937年万博で建設。エッフェル塔を真正面に望むテラスを持ち、モダンな直線を多用した建築。

3. 左岸(Rive Gauche):知性と芸術の拠点
アンヴァリッド:ルイ14世が建てた廃兵院。黄金のドーム下にはナポレオン1世の棺が安置されている。
オルセー美術館:1900年万博の駅舎を再利用。19世紀の鉄道建築の美しさをそのままに、印象派の殿堂となった。
エッフェル塔:1889年万博の目玉。当初は「鉄の怪物」と批判されたが、現在はパリ最大のアイコン。
フランス学士院:セーヌを見下ろす美しいドーム。知識の殿堂として、川沿いの景観に風格を与えている。

4. 歴史を繋ぐ橋
登録範囲には23の橋も含まれる。
ポン・ヌフ:1607年完成。現存するパリ最古の橋。初めて歩道が作られた画期的な橋でもある。
アレクサンドル3世橋:1900年万博に際してロシア皇帝から贈られた、パリで最も豪華な装飾を持つ橋。

これらはパリの代名詞ともなっている観光名所であり、今なお多くの人を惹きつけて止まない。
近代都市へと景観を変貌させた功績はセーヌ県知事ジョルジュ・ウジェーヌ・オスマンに依るところが大きい。

概要

登録国 フランス
登録年 1991年
登録基準 (i)(ii)(iv)
分類 文化遺産
その他の特徴 建築 / 河川・湖

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