人権、解放および和解:ネルソン・マンデラ関連遺産群

人権、解放および和解:ネルソン・マンデラ関連遺産群について

英名:Human Rights, Liberation and Reconciliation: Nelson Mandela Legacy Sites
南アフリカ全土に点在する、ネルソン・マンデラに関わる14の構成資産からなる世界遺産。20世紀最大の人権侵害システムの一つであった「アパルトヘイト(人種隔離政策)」の撤廃と、その後の国民和解への道のりを象徴する場所で構成される。

マンデラが幼少期を過ごし人格形成の場となった「ムフェケズウェニ」、虐殺の悲劇が起きた「シャープビル」、そしてマンデラが大統領就任宣誓を行い民主化のゴールとなったプレトリアの「ユニオン・ビル」などが含まれる。単なる偉人の足跡巡りではなく、人権回復がいかにして達成されたかという、人類普遍の闘争の歴史を刻む遺産群である。

この遺産は、既存の世界遺産「ロベン島(マンデラが投獄されていた監獄島)」を補完し、解放運動の全体像を完成させる重要な登録である。ICOMOSの評価において特筆すべきは、「負の遺産(弾圧の記憶)」から「和解の象徴」への転換というナラティブだ。

特にヨハネスブルグの「憲法裁判所(コンスティチューション・ヒル)」は、かつての残酷な刑務所跡地に、人権を守る最高機関を建設したという点で、過去の克服と未来への希望を建築的に体現している。UNESCOは、平和、寛容、人権という普遍的価値と直接結びついた遺産(基準vi)として高く評価している。

概要

登録国 南アフリカ
登録年 2024年
登録基準 (vi)
分類 文化遺産
その他の特徴 負の遺産

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